皆さんは日頃世の中のニュースや知りたい情報についてどのように調べているでしょうか?
多くの人はテレビや新聞、Webの記事、書籍等で調べる人が多いのではないかと思います。しかしながら、佐々木俊尚氏の著書『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル 大全』によると、選ぶ媒体の種類によって得られる情報の質が異なり、また多くの人が日頃何気なく使っている「SNS」も使い方次第で優秀な情報収集ツールに化けるとのことでした。この記事では、この書籍のレビューを書いていきたいと思います。
Web/SNS(スピードと幅)と書籍(全体像と体系)の使い分け
そもそも情報を集めるための手段として、「WebやSNS等のメディア」と「書籍」の大きく二通りがあり、それぞれ特徴があるため使い分けるのが大事です。簡単に表現すると、前者は情報を早くかつ幅広く収集することに長けており、一方で後者は情報が1冊に集約されているため扱っているテーマについての全体像を把握しやすいという特徴があります。
WebやSNSは上記のように情報を手早く集めるための手段として有効ではあるものの、誰でも発信できる分、嘘や誤った情報もたくさん溢れているという事実は皆さんもよくご存じかと思います。なので、これからご紹介するようにいかにして情報をフィルタリングするかが重要になってきます。
SNSを使った情報収集方法
記事そのものに加えて「専門家のコメント」を確認する
まず、気になる記事を見つけた際にはSNS(特にX(旧Twitter))でその記事を検索してその記事に対するコメントを確認します。
その中で記事に対して専門家(と思われる人)によるコメントを探し、そのコメントについて以下のポイントを確認します。
- 専門的な視点や知識からコメントを書いているか
- コメントを投稿している専門家のプロフィールや他の投稿を見て信頼ができるか
上記についてチェックすることで「元記事にコメントしている専門家」の質(専門性等)も併せて確認することができます。これらの基準をクリアし、信頼できると判断したらその引用元の記事の妥当性も判断でき、信頼できる情報源としてそのコメント投稿者(専門家)をXでフォローを行います。
これでまず一人、そのテーマに対する信頼できる専門家を見つけることができました。
「信頼の芋づる式」で最強の情報網(リスト)を構築
ここからは簡単です。信頼できる専門家が見つかったら、その人が繋がっている専門家もまた信頼できる可能性が高いと考えてXの「リスト」に追加する、このアクションを繰り返し実行することで自分が信頼できる情報網を構築していきます。
(もちろん、信頼できる専門家がフォローしているからそのままフォローするのではなく、先述のような観点である程度のチェックは必要です。)
書籍からの情報収集方法
書籍は極力電子を選ぶべき
書籍を読む場合は以下の理由から電子書籍が勧められています。
- 読み終わった後にキーワード検索等で振り返りやすい
- インターネット経由で購入後すぐに読める(店に買いに行く必要もない)
- 紙の本のように物理的なスペースを取らないため管理が楽
私自身も本はそこそこ読みますが、特に「読み終わった後の振り返りやすさ」や「場所を取らない」という理由で基本は電子書籍で読むことが多いです。紙の本だと自分が重要だと思ってマーカーを引いても、後でポイントをまとめる際にどのページにマーカーを引いたのかを再度1ページごとに確認しなければならず、結構面倒です。(付箋を貼っておく方法もありますが、本の置き場のスペース等も考慮するとやはり電子書籍が便利です。)
自分に合う書籍の選び方
書籍にはそれぞれ相性があり、名著やベストセラーの本が必ずしも自分に合うとは限らないため、最初の30ページほどを試し読みして文体や分かりやすさ等が自分に合うかどうかを確認してから購入を判断するのが良いです。スーパー等で試食をしてから購入するかどうかを決めるのと同じ要領ですね。
書籍から情報を抽出して血肉化する
そして実際に書籍を読む際、具体例やエピソードに注目が行きがちですが、それはあくまで抽象的な考えを読者に理解してもらうための補助的な材料に過ぎず、大事なのはその抽象的な部分となります。なので、抽象的な文章こそじっくり読んで大事なエッセンスを抽出し、自身の血肉にすることが重要となります。
では、その血肉化するにあたって重要なポイントは、本を読んだときに自分が大事だと思った部分にはマーカーを引いて、なぜ大事だと思ったのかというメモを残すことです。これによって単なる情報から自分事化された情報となり、自分の中に定着して血肉化することができます。これは、以前レビュー記事を書いた「考える人のメモの技術」でも同じことが書かれていました。
【参考】会議で「自分の意見」が言えない人へ。「考える人のメモの技術」が教えてくれた、独自の視点を作る武器。
なので、私も以前から本を読んで学びになったことは必ずメモを残して自分のものにするように心がけています。以前は本を読んだ直後は「勉強になった」「何か自分のレベルが上がった気がする」と思っても少し時間が経つと「あれ、何かいいことを学んだけど何だっけ?」といったように忘れてしまって自分の中にほとんど何も残りませんでしたが、メモに自分事化して残すと自分が大事だと判断したプロセスも思い出せるため血肉化できている実感が得られています。
まとめ:Xと書籍を両方用いて幅と深さのある知力を手に入れよう
時間の浪費と思われがちなXやその他SNSの利用も使い方次第で信頼性のある情報を幅広くかつ手早く手に入れることができます。また、書籍を使えばより深い情報や洞察を得ることが可能となり、どちらか一方ではなく両者を組み合わせて情報を得ることが重要です。
そして、情報に触れて終わりではなく、その情報をもとに自分の考えに落とし込んで血肉化することで今後の自分の財産にすることが可能となります。
ぜひ皆さんも情報の収集から血肉化までを習慣づけてみて下さい!
ちなみに余談ですが、本書では今回紹介した内容以外にも「文章を読む際に集中できない…」という人向けのテクニックとして、各タスクをこまめに中断して切り替えながら行う「マルチタスク」でWeb記事や読書等を行う方法を紹介していますが、私はマルチタスクだと中断したタスクの内容を思い出すのに時間を使って効率が落ちるため、私個人の意見としてはあまり合わないなという所感です。このあたりは人によって合う合わないがあると思うので、もし興味があれば試してみても良いかと思います。

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