はじめに
前回の記事では、Dockerとは何か・なぜDockerを使うのかを解説しました。
今回はいよいよ実際にDockerをインストールして動かすところまでを、OSごとにステップ形式でご紹介します。この記事の手順をそのまま上から順番になぞっていけば、コマンドラインにDockerが動く状態になります。
この記事を読み終えると…
- 自分のPCにDockerがインストールされている
docker run hello-worldコマンドを実行して動作確認できている- Dockerを使った学習をすぐ始められる状態になっている
まず確認!あなたのOSはどれ?
インストール手順はOSによって異なります。まずご自身の環境を確認してください。
| OS | 該当する方 | ジャンプ先 |
|---|---|---|
| Windows | Windows 10 / 11 を使っている | 👉 Windowsの手順へ |
| Mac | MacBook / iMac などを使っている | 👉 Macの手順へ |
インストールするものは「Docker Desktop」
今回インストールするのは Docker Desktop というアプリです。
Docker Desktopは、Dockerエンジン本体に加えて、GUIで操作できる管理画面・コマンドラインツール(CLI)・Docker Composeがすべてセットになった公式アプリです。個人利用は無料で使えます。
【Windows】Docker Desktop インストール手順
動作要件の確認
インストール前に、お使いのWindowsが以下を満たしているか確認してください。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS バージョン | Windows 10 (21H2以上) または Windows 11 |
| CPU | 64ビット、仮想化対応(SLAT対応) |
| メモリ | 4GB以上(推奨8GB以上) |
| WSL2 | 有効化が必要(手順内で説明します) |
Windowsのバージョン確認方法
Windowsキー + R→winverと入力 → Enter
STEP 1|WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)を有効化する
DockerはWindows上でLinux環境を動かす仕組み(WSL2)を使います。まずWSL2を有効にします。
① PowerShellを管理者として開く
タスクバーの検索ボックスに「powershell」と入力 → 右クリック →「管理者として実行」をクリック
② 以下のコマンドを実行する
powershell
wsl --install
このコマンド1つで、WSL2のインストールとUbuntuのセットアップが自動で行われます。
③ PCを再起動する
コマンド完了後、PCを再起動してください。再起動後にUbuntuの初期設定画面が出た場合は、任意のユーザー名とパスワードを設定します。
STEP 2|Docker Desktop をダウンロードする
以下の公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
🔗 公式ダウンロードページ:https://www.docker.com/products/docker-desktop/
ページを開いたら「Download Docker Desktop」から「Download for Windows」ボタンをクリックして、インストーラー(.exe ファイル)をダウンロードしてください。
Microsoftストアからもインストール可能 「Docker Desktop」でMicrosoftストアを検索してインストールすることもできます。
STEP 3|インストーラーを実行する
ダウンロードした .exe ファイルをダブルクリックして実行します。
インストール中に以下の選択肢が出た場合は、チェックを入れたまま「OK」を押してください。
☑ Use WSL 2 instead of Hyper-V (recommended)
インストールが完了したら、「Close and restart」または「Close」ボタンを押します。
⚠️ 再起動を求められた場合は再起動してください。
STEP 4|Docker Desktop を起動する
再起動後、スタートメニューから「Docker Desktop」を検索して起動します。
初回起動時に利用規約の同意画面が表示されます。内容を確認して「Accept」をクリックしてください。
タスクバーの右下に🐳(クジラのアイコン)が表示されれば、Docker Desktopが起動しています。
STEP 5|インストール確認(コマンドプロンプト or PowerShell)
コマンドプロンプトまたはPowerShellを開いて、以下のコマンドを実行してください。
bash
docker --version
以下のようにバージョン情報が表示されれば成功です。
Docker version 29.x.x, build xxxxxxx
【Mac】Docker Desktop インストール手順
動作要件の確認
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| macOS バージョン | macOS Sonoma(14)以上 |
| メモリ | 4GB以上(推奨8GB以上) |
| チップ | Intel / Apple Silicon(M1・M2・M3・M4)どちらも対応 |
macOSのバージョン確認方法 画面左上のりんごマーク(🍎) → 「このMacについて」
STEP 1|自分のMacのチップを確認する
🍎マーク → 「このMacについて」を開くと、「チップ」の欄に以下のどちらかが表示されます。
Apple M1 / M2 / M3 / M4(Apple Silicon)→ Apple Silicon版をダウンロードIntel Core i5などIntelの表記 → Intel版をダウンロード
STEP 2|Docker Desktop をダウンロードする
以下の公式サイトから、自分のチップに合ったインストーラーをダウンロードします。
🔗 公式ダウンロードページ:https://www.docker.com/products/docker-desktop/
「Download for Mac」のドロップダウンから以下を選択してください。
- Apple Siliconの方 → 「Mac with Apple Chip」
- Intelの方 → 「Mac with Intel Chip」
.dmg ファイルがダウンロードされます。
STEP 3|インストーラーを実行する
ダウンロードした .dmg ファイルをダブルクリックして開きます。
ウィンドウが開いたら、Docker.appのアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップします。
[Docker 🐳] → ドラッグ → [Applications 📁]
これだけでインストール完了です。
STEP 4|Docker Desktop を起動する
Finderの「アプリケーション」フォルダから「Docker」を探してダブルクリックして起動します(LaunchpadやSpotlightからでもOK)。
初回起動時は以下のような確認ダイアログが表示される場合があります。
"Docker.app"はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開きますか?
→「開く」をクリック
その後、利用規約の同意画面が表示されるので「Accept」をクリックします。
メニューバーの右上に🐳アイコンが表示されれば起動成功です。
STEP 5|(推奨)Rosetta 2 をインストールする
Apple Siliconのマカーは、一部のコマンドラインツールのためにRosetta 2をインストールしておくと安心です。
ターミナルを開いて以下のコマンドを実行してください。
bash
softwareupdate --install-rosetta
STEP 6|インストール確認(ターミナル)
「ターミナル」アプリを開いて(Spotlight検索で「terminal」と入力)、以下を実行します。
bash
docker --version
バージョン情報が表示されれば成功です✅
Docker version 29.x.x, build xxxxxxx
🎉 動作確認!「hello-world」を動かしてみよう
インストールが完了したら、全OS共通で以下のコマンドを実行してみましょう。
bash
docker run hello-world
以下のような出力が表示されれば、Dockerが正しくインストールされて動作しています。
Hello from Docker!
This message shows that your installation appears to be working correctly.
To generate this message, Docker took the following steps:
1. The Docker client contacted the Docker daemon.
2. The Docker daemon pulled the "hello-world" image from the Docker Hub.
3. The Docker daemon created a new container from that image which runs the
executable that produces the output you are currently reading.
4. The Docker daemon streamed that output to the Docker client, which sent it
to your terminal.
...
このコマンドで何が起きた?
docker run hello-world
このたった1行のコマンドで、以下のことが自動的に行われました。
- Docker Hubから「hello-world」というイメージを取得(インターネットからダウンロード)
- そのイメージからコンテナを起動
- コンテナの中でプログラムが実行され、メッセージが表示
- コンテナが停止・削除
サーバのダウンロード → 起動 → 実行 → 停止がわずか数秒で完了しました。これがDockerの速さです。
うまくいかない場合のよくあるトラブル対処
【Windows】「WSL 2 installation is incomplete」と表示される
WSL2の更新が必要です。以下のコマンドをPowerShell(管理者)で実行してください。
powershell
wsl --update
実行後、Docker Desktopを再起動してください。
【Windows / Mac】Docker Desktopが起動しない・タスクトレイにアイコンが出ない
PCを再起動してから、Docker Desktopを管理者権限(Windows)または通常起動(Mac)で立ち上げ直してみてください。
【全OS】docker:command not found と表示される
- Windows / Mac:Docker Desktopが起動しているか確認してください(タスクトレイ・メニューバーのアイコン)
まとめ:インストール完了チェックリスト
以下がすべて✅になっていれば準備完了です!
☑ Docker Desktop(or Docker Engine)がインストールされた
☑ docker --version でバージョンが表示された
☑ docker run hello-world が正常に実行できた
次の記事では、実際にWebサーバ(Nginx)をDockerで立ち上げてブラウザでアクセスするハンズオンを行いますので、ぜひご自身でもDockerを触りながら理解を深めてみて下さい!

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